エアラインES作成手順②採用側の設問の意図を捉える

公開日:2025年2月28日

通過するエアラインES作成教室(2)

 

CA・GS(グランドスタッフ)選考で通過するES(エントリーシート)を完成させる作成教室の第2回です。

 

「設問の回答作成手順」に沿って毎回ひとつずつ具体的な作成方法を説明し、選考で通過するESの完成を目指します。

 

設問の回答作成手順

1.設問の内容を正確に理解する

2.採用側の設問の意図を捉える

3.設問の意図から回答するテーマを選ぶ

4.テーマから回答で採用側に伝えたいことを決める

5.エピソードを交えるかは回答内容から判断

6.文章構成を練る

7.採用側がイメージできる内容や表現にする

8.長めの文章から文字数に合わせて削る

 

今回は、「2.採用側の設問の意図を捉える」です。

 

2.採用側の設問の意図を捉える

「1.ESの設問の内容を正確に理解」したら、次に採用側視点に立った回答内容の検討に入ります。

すなわち、採用側がなぜその設問を出題するのか、その設問を出題した採用側の意図(設問の意図)を捉えます。

 

採用側の「設問の意図」とは、その設問の回答内容から採用側が知りたいその受験生に関することです。

例えば、受験生の「能力(強み)」、「特性(性格・人柄)」、「興味」や、各種「価値観」、入社「意欲」、就業「意欲」など設問ごとにさまざまあり、また設問によっては、複数の「設問の意図」があります。

 

ESの設問数には限りがあります。

採用側は、受験生の「サービスマインド」が知りたくて出題したのに、受験生が自分の「能力(強み)」で回答してしまうと、採用側の「設問の意図」とずれてしまい、知りたいことが書かれていないためマイナス評価となります。

 

そこで回答内容を検討する際は、「設問の意図」を把握した上で、その「設問の意図」が採用側に伝わる内容としていきます。

 

過去に出題されたエアラインESを例に挙げます。

 

①『ご自身が就職先や仕事を選ぶうえで重視するポイントを教えてください。』

この設問の採用側の意図は何でしょうか?

「就職先や仕事を選ぶうえで重視するポイント」とあるので、設問の意図は、「自分の就職先や仕事に対する考え方」つまり、採用側はこの設問から「自分の仕事観」について知りたいのだと捉えます。

 

②『JALの客室乗務員としてご自身が目指したい姿を教えてください。』

この設問は「目指したい姿」とあるので、「JALCAとしての自分の将来像」が問われています。

企業や職種に係る設問では、「CAの職種理解」と「企業研究」ができているかもみられます。

また、この設問はそのほか、「入社意欲」、「キャリア観」、「継続就業意欲」と、多数の設問の意図が含まれます。

回答内容には、そのすべての設問の意図が、読み手である採用側に伝わるものにしていく必要があるため、この設問はかなりの難問であるといえます。

 

③『あなたの人生におけるターニングポイントと、それが今の自分にどう影響しているかを教えてください。』

この設問は、「人生におけるターニングポイントと自分への影響」とあるので、「自己成長につながった経験とそこで得たこと」が問われています。

設問の意図は、その経験から得た、その企業の社員として、またCAとして活かせる「自分の長所」について、エピソード(経験)を交えて作成していきます。

 

④『何故ANACAにチャレンジしようと思いましたか。』

この設問は、「チャレンジ」という表現があることから、設問の意図には、「入社意欲」や「就業意欲」が含まれます。

企業や職種に係る設問であることから、「CAの職種理解」と「ANAの企業研究」をしっかりと行った上で、ANACAに対する「入社意欲」、「就業意欲」とANAで活かせる「自分の長所」などが採用側に伝わる内容にしていきます。

 

以上のようにESの回答内容を考える際は、まず採用側の「設問の意図」を捉えるようにします。

そうすれば、受験生が作成した「回答内容」と採用側がその設問から知りたい「受験生のこと」とのズレがなくなり、採用側が評価しやすくなります。

そして、その回答内容から、面接選考で会ってみたい人財か、判断していきます。

 

客室乗務職の採用の場合、採用側は、毎年1万通以上のESに目を通します。

採用側が、ESの何を見て評価しているかというと、その企業向けのキーワードが回答内に入っているかではなく、以下の3点です。

①採用側の「設問の意図」を理解し、回答内容が設問とずれていないか。

②採用側が読みやすい「文章構成」か。

③採用側がイメージしやすい「内容」や「表現」か。

 

このようにESの作成は「自分視点」ではなく「採用側視点」に立つことが大切です。

 

次回は、「3.設問の意図から、回答内容のテーマを選ぶ」です。

 

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