【グランドスタッフの志望動機】わかりやすい作成方法
公開日:2023年11月17日
グランドスタッフの志望動機の作成方法。
グランドスタッフの志望動機の作成について、「2024年度新卒採用JALスカイ」ESの志望動機を題材に解説します。
設問「JALスカイのメインベースコースを志望する理由」(300文字)
グランドスタッフの志望動機とは、「JALスカイを志望するに至った自分なりのきっかけと理由」です。
採用側が志望動機を読んで、対面選考で会ってみたい人財と思わせる必要があります。そのためには、内容と併せて、読みやすい文章構成とわかりやすい内容で作成していきます。
さまざまな作成方法がある中で、ここで紹介するグランドスタッフの志望動機の作成方法は、ひとつの参考例だとお考えください。
目次
1.志望動機の作成の流れ
2.採用側の設問の意図
3.企業研究と自己分析
4.志望動機の文章構成
5.作成手順
6.作成上のポイント
7.JALスカイ志望動機(例)
8.ご案内
1.志望動機の作成の流れ
エントリーシート(ES)の回答を考える上で、最初に、「採用側の設問の意図」を捉えます。「採用側の設問の意図」とは、採用側がESの設問に対する回答内容を読んで知りたい、その受験生の「能力」、「性格」、「興味」、「価値観」、「意欲」などです。
志望動機では、その受験生の「入社意欲」と「能力」または「価値観」などです。
そこで、「入社意欲」は企業研究から、「能力」「価値観」は自己分析を通じて、志望動機の内容となる情報を収集します。
そして、収集した情報を志望動機の文章構成に当てはめ、読みやすい構成と、わかりやすい内容や表現で作成していきます。
2.採用側の設問の意図
採用側の設問の意図を詳しくみていきます。以下の2つです。
①なぜ(客室乗務員ではなく)グランドスタッフか、職種における「自己分析」や「グランドスタッフ研究」ができているか。
②なぜJALか、他社比較における「JAL企業研究」ができているか。
設問の意図①は、なぜ客室乗務員ではなくグランドスタッフを志望するのか、グランドスタッフの仕事内容や仕事をする上で求められるスキルを理解していること、また、職種における自己分析、つまり、グランドスタッフを志望する自分の考えが明確であることを読み手に示していきます。
設問の意図②は、JAL企業研究を通じて、自分が共感した「JALの魅力」を内容に盛り込み、なぜJALを志望するかを読み手に示していきます。
3.企業研究と自己分析
「JALの魅力」とは、例えば、JALグループの企業理念、行動指針、企業としての取組姿勢、企業風土、企業環境のほか、サービスに対する姿勢、JALフィロソフィ、JALスカイのグランドスタッフの魅力などです。企業研究からJALの何に魅力を感じるか、自分の価値観と合っているか、整理していきます。
JALに魅力を感じたということは、「自分が大切にする価値観」と合っている、または、近いから魅力を感じたわけです。
「自分が大切にする価値観」については、自己分析を行います。自分の過去を振り返り、いつから、どのようなことがきっかけで、「自分が大切にする価値観」が生まれたか整理していきます。
4.志望動機の文章構成
次に、文章構成です。
300文字程度であるため、4つの構成(段落①②③④)で作成します。文章構成例を以下に示します。
文章構成(例)
①グランドスタッフを志望する理由。
②JALスカイで感銘を受けたこと。
③JALスカイで活かせそうな自分の強み。
④JALスカイの社員として取り組みたいこと。
この文章構成は、「なぜグランドスタッフか」、「その中でもなぜJALスカイか」と職種から企業を志望する順番としています。
その理由は、面接選考でもそうした順番で質問されることがあるからで、事前に準備をしておくと、面接対策にもなります。
5.作成手順
上記の文章構成にしていくための作成手順です。
①グランドスタッフを志望する理由を考えます。
空港で働く魅力、グランドスタッフで興味のある仕事、グランドスタッフの仕事であれば自分の強み・人間性(性格・タイプ)が活かせるなどグランドスタッフを志望する自分なりの理由を整理します。
弊会の「エアライン面接対策」テキスト第4章「グランドスタッフの理解を深めるプラスの知識」は、JALとANAのグランドスタッフの比較や、グランドスタッフと客室乗務員のサービススタイルの違いなど、グランドスタッフの志望動機の作成に活かせる多数の情報を盛り込んでいます。
②その中でもJALスカイを志望する理由を考えます。
JALスカイの企業研究、説明会、空港見学、OG訪問などを通じて、他社以上に感じるJALスカイの魅力を整理していきます。
特に、空港見学は効果的です。
見学先は国内線の出発フロアーだけで構いません。お客様との接客シーンやグランドスタッフ同士が連携している姿、施設面でのお客様の使い勝手などJALとANAを比較します。そして、両社の長所と短所を整理しておきます。
③活かせる自分の強み・人間性を整理します。
前述①②の研究を通じて理解したグランドスタッフやJALスカイから、JALスカイの社員として活かせそうな自分の強みとその強みを養った経験を振り返ります。
④JALスカイ社員として取り組みたいことを考えます。
前述③の強みを活かしてJALスカイの社員の一員として取り組みたいことを考え整理して完成させます。
⑤最後に、表題を考えます。
表題は、作成内容からアピールしたい箇所を拾いますが、設問の制限文字数が少ない場合は、必ずしも表題をつける必要はありません。
最初から300文字で作成しようとしてもなかなかうまく書けません。最初は文字数を気にせず長めの文章を作成してから、300文字まで削ります。
6.作成上のポイント
グランドスタッフの志望動機の作成におけるポイントをあげます。
①文章構成間のつながりを意識します。
文章構成例のように、①なぜグランドスタッフか、②その中でもなぜJALスカイか(価値観・強みに合っている)、③(②の自分の価値観・強みから)JALスカイの社員としてどう取り組みたいか、といったように、文章構成間のつながりをよくして、わかりやすい文章にします。
②設問はJALスカイの志望理由です。
グランドスタッフの職種の志望理由だけでは足りません。
③自分の考えを自分の表現で作成します。
JALグループの特長となる「キーワード」を盛り込む場合、そのまま羅列するのではなく、その意味を理解した上で、自分の言葉で補足したり置き換えたりして、自分の表現にしていきます。
④読み手を意識した上で表現を考えます。
誇張した言い過ぎではないかと読み手に感じさせてしまうような表現を多用するとESに書かれた内容の信ぴょう性を損なうおそれがあるので気をつけます。
⑤論理的な文章にします。
「羽田空港を拠点にしている会社であるから社員はプロ意識をもっている」とか、「羽田空港は大空港だから、職場とすれば社会に大きく貢献できる」といった内容に論理性はありません。
7.JALスカイの志望動機(例)
以上から、グランドスタッフの志望動機(例)を示します。
JALグループでは、「お客様」を「お客さま」と表記するので、以下の例文も表記を「お客さま」に合わせています。
設問「JALスカイのメインベースコースを志望する理由」(300文字)
【世界と結ぶ空の玄関口でお客さまの期待を上回る接客に挑戦します】
旅先に思いを寄せるお客さまの空の玄関口である空港で働きたくグランドスタッフを志望しています。貴社の会社説明会で、お困りのお客さまのために社員間で知恵を出し合いできうる限りのことをしてお客さまに感謝されたとのお話を伺い、お客さまに寄り添う姿勢や対応力に大変感銘を受けたことが貴社を志望する理由です。また、“課題解決に向けて自ら渦の中心となり周囲を巻き込み改善する”私の強みを活かせる会社だと感じました。貴社の社員として、多種多様なお客さまのご要望にしっかりとお応えしていけるよう社員間で連携しお客さまの期待を上回る接客に挑戦して参ります。(300文字)
8.ご案内
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