簡単に作れる志望動機の作成方法(1)
公開日:2021年12月14日
自分なりの志望動機にするには、自分の価値観を交えます。
今回から、簡単な志望動機の作成方法について、紹介します。
志望動機とは『その企業を志望するに至った「自分なりの」きっかけや理由』です。
自分なりの志望動機を作成するには、どうしたらよいでしょうか。
イメージしやすいように誰でも作成できそうな残念な志望動機を示します。
残念な志望動機1
『貴社は、業界トップシェアを誇り、さらなる成長を遂げようとされている点に魅力を感じ志望致します。』
上記の残念な志望動機1は、『貴社は、業界トップシェアを誇り、さらなる成長を遂げようとされている』と一見、企業研究ができているような内容ですが、なぜ、そうした企業の姿勢に自分が魅力を感じたか、自分の考えが入っていないため、他の人でも作成できそうな似通ったものとなってしまいました。
これを自分なりの志望動機にするには、以下のようにしていきます。
改良した志望動機1
『貴社は、業界トップシェアを誇り、さらなる成長を遂げようとされている点が、日々、自らの感性を磨き、自己成長に努めている私の考え方と合っていることから、是非、貴社の社員の一員として活躍したく志望致します。』
その企業の優れている点を自分がどのように捉え、そのどこが良いのか、自分のどういう考え方と合っているかを志望動機に盛り込んだものが、上記の改良例です。自分の考えを入れることで、他人にはつくれない自分なりの志望動機になります。
もう一例、残念な志望動機例をあげます。イメージしてみてください。
残念な志望動機2
『貴社の説明会に参加をした際、社員の鈴木様の人柄や考え方に魅了され、そうした社員の方々と仕事を共にしたいと考え、志望致します。』
上記の残念な志望動機2は、『社員の鈴木様の人柄や考え方に魅了され』と誰でも作成できそうな内容なだけでなく、他の企業でも転用できそうな一般的な内容となってしまっています。
こうした残念な志望動機を修正するには、社員の鈴木様の人柄や考え方の何に自分は魅了されたかを整理して、そう感じた自分の考え方も交えて書いていきます。例えば、次のような感じです。
改良した志望動機2
『貴社の説明会に参加をした際、社員の鈴木様から、弊社は、新入社員でも前向きで積極的な提案であれば、周囲がしっかりとサポートをして、その実現に向けて全面的に支援するとの話をうかがい、頑張ったら、頑張っただけ、周囲が認めてくれるそうした社風の企業で働きたいとの自分の考え方と合っていることから、是非とも、貴社の一員として働きたく志望致します。』
志望動機にありがちな、その企業の優れているキーワードを散りばめ、そこに共感する、魅力を感じるといった内容だけでは、なかなか採用側の心に響きません。
どうして、企業が大切にしてるそのキーワードに共感するのか、魅力を感じるのか、自問自答をしながら自己分析を進め、そうして気づいた自分が大切にしている価値観などを交えて書くようにします。