JALが求める人財
公開日:2021年12月6日
JALが求める人財の人間性や人間力とは。
今回は、JALがどのような人間性や人間力を有する人財を求めているか、その一例を紹介します。
私はJALの事務系総合職(現業務企画職)の社員でしたが、JALにはさまざまな人財がそろっています。今回紹介する内容は、必ずしもこうでないといけないというものではなく、こうした価値観を大切にした行動特性を有している人が社員として向いているという程度で捉えてください。
なお、JALは、受験者の人間力を特に重視しており、学歴は関係ないです。
JALが求める人財(一例)
①感謝の心を持ち、その感謝の思いを表すことができる人。
日常生活をおくる上で周囲のサポートを受けていることを当たり前と思わず、家族や友人への感謝、周囲の方々や仲間への感謝ができ、その感謝の気持ちを言葉にして伝えることができる人。
②何事にも果敢に挑戦し、最後までやり遂げるプロ意識のある人。
現状に満足せず常により良くするために新しいことに挑戦し、他人任せにせず最後までやり遂げる人。
③謙虚な学びの姿勢がある人。
周囲から自分に向けられた意見に反発せず自分へのアドバイスとして素直に受け入れ、その意見から自らを省みて自己成長につなげることができる人。
④多文化を尊重し適応できる人。
世界の多様な文化に積極的に触れて、異文化や価値観を理解し尊重できる人。
⑤好奇心が旺盛な人。自分ができることの引出しを増やそうとする向上心の強い人。
常に周囲に向けて頭のアンテナを張り巡らし、自己成長につながる興味あるものに出会ったらそれを吸収するための努力を惜しまない人。
⑥新しいことを生み出すことができ、イノベーションをけん引できる人。
⑦素直で前向きなコミュニケーションが取れる人。
⑧考え方が一方に偏っていないバランス感覚のある人。
⑨企業人としての採算意識をもつ人。
さらに、お客さまと直接接客を行う客室乗務職やグランドスタッフに求める素養や資質を次に示します。内容的にはかなりレベルが高いものですが、今自分に備わっているかどうかではなく、こうしたことをこれから意識して行動していこうとする姿勢が大切です。
⑩自分から積極的に相手とかかわり、相手と短期間で信頼関係が構築できる人。
⑪予期せぬ事態が起こっても、機転の利いた行動が取れる人。
⑫自己成長につながる新たな気づきや学びを得たら、自分に取り入れようとする柔軟な考え方ができる人。
⑬相手の気持ちを察した配慮や気配りができる人。
常日頃から周囲の状況に気を配り、些細なことにも気づき相手の身になって行動ができる人。
⑭気づいたことを相手の立場になって考え、行動できる人。
相手の話に耳を傾けながら、表情や話し方など相手の様子を観察して、真のニーズが何か察知して、相手の身になって考え、相手の状況に応じた行動がとれる人。
⑮チームで何かに取り組むとき、仲間が自分に求めていること、自分がチームに貢献できることを考えた行動がとれ、チームの仲間と向き合える人。
⑯チームで何かに取り組むとき、課題を一人で抱え込まずにチームみんなで共有して、チームで問題解決ができる人。
JALには、他社にはない特長として、「JALフィロソフィ」があります。
JALフィロソフィは、JALグループ全社員が持つべき「意識・価値観・考え方」を示したもので、一冊の手帳になっていて、JALグループに入社する全社員に貸与されます。
JALは、JALフィロソフィとの一つの共通した信念をもっている人たちが集う点に特徴があり、JALフィロソフィには、今回紹介したJALが求める人財に係わる内容も多いです。
当会では、JALフィロソフィについて学びたい方向けに、「JALフィロソフィ研究」を用意しています。JALフィロソフィ40項目の中から就職活動で活用できそうな26項目を厳選し、項目別に読み手に何を伝えたいか、私なりの解釈とそのポイントを解説しています。
次回は、「ANAが求める人財」について紹介します。