【CA・グランドスタッフのガクチカ】添削事例・部活動編
公開日:2023年11月20日
添削事例:部活動編
客室乗務員やグランドスタッフのES(エントリーシート)のガクチカの書き方をわかりやすく紹介します。
ガクチカの添削前と添削後の例文から、採用側視点に立ったガクチカの添削事例をご覧いただきます。
弊会のエアライン講座で、実際にガクチカをどのように添削しているか、具体的にご紹介します。
今回のテーマは、部活動です。
目次
1.添削前のガクチカ
2.採用側の評価ポイント
3.添削事例
4.修正が望ましい箇所
5.添削後のガクチカ
6.ご案内
1.添削前のガクチカ
設問「学生時代に最も力を入れて取り組んだこととその経験から何を得ましたか。」(300文字)
部活動(添削前)
私が最も力を入れて取り組んだことは、軟式庭球部の部活動です。
関東大会でのチームの昇格を目標に、私は課題である技術面の向上に取り組みました。
まず、部員に私のプレーを細かくビデオ撮影してもらい、その動画を見て、技術的な問題点とその改善策を分析しました。
そして、ボールに回り込む位置やタイミング、スピードをつけるための練習やボールを振り抜く筋力アップに取り組みました。
その結果、試合で勝てるだけの技術力が増し、出場した関東大会では、試合に勝利することができました。
この経験から私は、課題解決力を養いました。(250文字)
2.採用側の評価ポイント
採用側視点に立ったESの評価ポイントを確認します。
ESの評価ポイント
(1)採用側の設問の意図を理解し回答内容が設問とずれていないか。
(2)採用側が読みやすい文章構成か。
(3)採用側がイメージしやすく心に響く内容や表現か。
それでは、この3点から、添削前のガクチカをみていきます。
3.添削事例
(1)採用側の設問の意図を理解し回答内容が設問とずれていないか。
作成内容から、ガクチカの「採用側の設問の意図」が読み取れるか確認します。
ガクチカの「採用側の設問の意図」
①大学時代に何に(どのようなテーマに)熱中したか。
②その目標達成に向けて、どのように取り組んだか。
③その取り組んだ結果、何を得たか。
④その経験で得たものは、企業で貢献できる程度のものか。
①大学時代に何に(どのようなテーマに)熱中したか。
⇒軟式庭球部の部活動。関東大会で試合に勝てるだけの技術力の向上。
②その目標達成に向けて、どのように取り組んだか。
⇒技術的な課題と改善策の分析。技術面向上のための考え抜いた練習に取り組んだ。
③その取り組んだ結果、何を得たか。
⇒課題解決力を養った。
④その経験で得たものは、企業で貢献できる程度のものか。
⇒どのような課題解決力かまで書かれていないため、企業で貢献できる程度かわからない。
以上から、「採用側の設問の意図」①~③は盛り込まれていますが、④は物足りないです。
(2)採用側が読みやすい文章構成か。
ガクチカの文章構成に沿っているか確認します。
ガクチカの文章構成
項番1.力を注いだこと
項番2.課題
項番3.目標
項番4.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと
項番5.結果
項番6.得たこと(強み・学び)
添削前のガクチカの文章構成は、「力を注いだこと」→「目標」→「目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと」→「結果」→「得た強み」と、読みやすい構成で書けています。
(3)採用側がイメージしやすく心に響く内容や表現か。
採用側が特にしっかりと読みたい「目標達成に向けて努力・工夫・頑張ったこと」が、どうしてそうしたことに取り組もうとしたのか、「自分の考えや思い」が盛り込まれているかをみます。
みると、取り組んだ「自分の考えや思い」までは書かれていないので追記します。
設問の300文字に対して250文字と、まだ50文字程度追記ができます。
そこで、採用側にとって、より内容がイメージできるよう抽象的な表現は具体化するなど、表現の入れ替えや追記をしていきます。
4.修正が望ましい箇所
添削結果から内容や表現に修正を加えます。添削前のガクチカを一文一文確認していきます。
①「私が最も力を入れて取り組んだことは、軟式庭球部の部活動です。」
⇒修正箇所はありません。
②「関東大会でのチームの昇格を目標に、私は課題である技術面の向上に取り組みました。」
⇒読み手がイメージできるように、技術面の何を向上させるのか、具体的な表現に入れ替えます。
③「まず、部員に私のプレーを細かくビデオ撮影してもらい、その動画を見て、技術的な問題点とその改善策を分析しました。」
⇒「目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと」は、詳しく書いていきたいです。どのようなプレーを撮影してもらったか、具体的な表現に入れ替えます。
④「そして、ボールに回り込む位置やタイミング、スピードをつけるための練習やボールを振り抜く筋力アップに取り組みました。」
⇒この経験から「得たこと」(課題解決力)につながる「目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと」の箇所です。どうしてそうした練習をしたのか、「自分の考えや思い」を盛り込み、しっかりと書いていきます。
⇒文末は、「努めました、工夫しました、励みました」の表現にすると、努力・工夫・頑張った内容になります。
⑤「その結果、試合で勝てるだけの技術力が増し、出場した関東大会では、試合に勝利することができました。」
⇒何がどの程度「技術力が上がった」のか読み取れないため、追記します。
⑥「この経験から私は、課題解決力を養いました。」
⇒どのような「課題解決力」か、詳しく書きます。
5.添削後のガクチカ
以上のアドバイスから完成させた添削後のガクチカを示します。赤字が修正した箇所です。添削前のガクチカと比較してみてください。
設問「学生時代に最も力を入れて取り組んだこととその経験から何を得たか。」(300文字)
部活動(添削後)
私が最も力を入れて取り組んだことは、軟式庭球部の部活動です。
関東大会でのチームの昇格を目標に、自分の課題である打点の位置とそれに伴うフォームの改造に取り組みました。
私のボールを打つ様子を撮影してもらい、その動画から問題点と改善策を徹底的に考え抜くことに努めました。
そして、より強いボールを打ち抜くために回り込む位置やタイミング、スピードをつける練習やボールを振り抜く筋力アップに励みました。
その結果、フォームが固まり力強いボールを打ち込むことができるようになり、関東大会では試合に勝利してチームに貢献できました。
この経験から私は、課題に向け徹底的に分析し解決策を作成し実践する課題解決力を養いました。
(300文字)
6.ご案内
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