【CA・グランドスタッフのガクチカ】簡単作成法(2)

公開日:2023年11月18日

文章構成を理解する。

 

客室乗務員やグランドスタッフのES(エントリーシート)のガクチカ(学生時代に力を注ぎその経験から得たこと)の書き方をわかりやすく紹介します。

 

(1)採用側の設問の意図を捉える。

(2)文章構成を理解する。

(3)ガクチカ完成に向けた手順を学ぶ。

 

3回シリーズの第2回は、ガクチカの文章構成を理解していきます。

 

第1回では、採用側に評価され通過するESを作成するために、まず、採用側の設問の意図を捉えて、書いていく内容を把握すること、ガクチカのエピソードの決め方、を採りあげました。

 

次は、ガクチカの文章構成を理解します。

 


目次

1.ガクチカの文章構成

2.ガクチカのひな型

3.作成のためのポイント

4.ガクチカの例文

5.ご案内


 

1.ガクチカの文章構成

ガクチカの文章構成です。1から6までの6つの項番で作成します。

項番1.力を注いだこと

項番2.課題

項番3.目標

項番4.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと

項番5.結果

項番6.得たこと

 

 

2.ガクチカのひな型

ガクチカの文章構成に基づく「ひな型」を示します。穴埋め式にしています。

項番1.力を注いだこと

「私が学生時代に力を注いだことは、〇〇(エピソード)です。」

 

項番2.課題

「当初、〇〇といった課題(問題)がありました。」

 

項番3.目標

「そこで、私は(その課題を改善すべく)〇〇することを目標としました。」

 

項番4.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと

「〇〇という思い(考え)から、〇〇に努めました・工夫しました・励みました。」

 

項番5.結果

「その結果、〇〇との成果をあげることができました。」

 

項番6.得たこと

「この経験を通じて私は、〇〇(強み)を養うことができました。」(強み)

(または)

「この経験を通じて私は、〇〇(学び)の大切さを学びました。」(学び)

 

 

3.作成のためのポイント

文章構成の意味と作成するためのポイントを解説します。

 

1.読み手(採用側)が興味をもつ項番は1・4・6。

その理由は、ガクチカの「設問の意図」が、この項番から読み取れるからです。

項番1からは、「大学時代に何に(どのようなテーマに)熱中したか」

項番4からは、「目標達成に向け、どのように取組んだか」、

項番6からは、「その経験を通じて何を得たか」「その経験で得たものは、企業で貢献できる程度のものか」

 

2.項番1は、力を注いだエピソードの概要とする。

項番1「力を注いだこと」は、1つのエピソードにまで絞ります。

例えば、私が学生時代に力を注いだことは、「飲食店でのアルバイトです。」とテーマにするよりも、「ホール係を担当した飲食店でのアルバイトでお店の集客を図ったことです。」とした方が、読み手がイメージしやすくなります。

 

3.「目標」は、できるだけ「明確な目標」とする。

項番4をしっかりと読み手(採用側)に受け止めてもらうために、項番3「目標」を必ず入れます。

「目標」の記載がなく、努力・工夫・頑張ったことをどれだけ書いても、読み手(採用側)は、何でそこまで努力・工夫・頑張ったのかがピンとこず、採用側の心に響きません。

 

そして、「目標」はできるだけ「明確な目標」とします。

項番2「課題」は、そのためにあります。「(課題を少しでも改善するために)目標をもち」とすることで、「明確な目標」に近づけます。

その意味から、「大会に出場する」、「優勝する」、「賞をとる」、「合格する」などの目標の場合は、結果がはっきりとわかる「明確な目標」なので、項番2「課題」は書かなくてよいです。

 

4.項番4「目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと」は、具体的に詳しく書く。

項番4は、努力・工夫・頑張った、その取り組みの内容と併せて、どうして、それに取り組んだのか、「自分の思いや考え」まで交えます。

そこで、項番4のひな型は、「〇〇という思い(考え)から)」を入れていますす。

この〇〇には、どうしてそういう努力・工夫・頑張ろうとしたのか、そうしようとした「自分の思いや考え」(理由)を入れます。

 

5.項番4「目標達成に向け努力・工夫・頑張った」取り組みは2つ入れる。

項番4をできるだけ詳しく、しっかり書いていくと、その取り組みを通じて養った「強み」、得た「学び」がみえてきます。

そのため、項番4「目標達成に向け努力・工夫・頑張った」取り組みは、必ず2つ入れます。

この経験を通じて養った「強み」や「学び」がみえてこないとすれば、項番4の書きぶりが弱いか足りないからです。その場合は、再度その時のことを振り返り、具体的な表現に変えるか、追記します。

 

6.項番5「結果」は、項番3「目標」に対する結果とする。

素晴らしい結果や大きな成果までは必要ありません。

採用側は、項番4をしっかりと読みたいと思っています。結果は、ちょっとしたプラスの成果で構いません。

 

7.項番6「得たこと」を「強み」にするか「学び」にするか決める。

ガクチカの項番6「得たこと」は、パターンが2つ(その1、その2)あります。

その1は、その経験で養った「強み(能力)」です。

その2は、その経験を通じて得た(気づいた)「学び」です。

項番1~5の内容に応じて、その1(強み)か、その2(学び)か、より読み手(採用側)にアピールできるどちらかを選びます。

 

 

4.ガクチカの例文

イメージができるよう文章構成に基づいたガクチカの例文を紹介します。

 

項番1.力を注いだこと

私が学生時代に力を注いだことは、飲食店でのアルバイトでお店の集客を図ったことです。

 

項番2.課題

当初、お店はリピーターのお客様がなかなか獲得できない課題がありました。

 

項番3.目標

そこで、私たちアルバイトの接客を通じて、リピーターのお客様を獲得することを目指しました。

 

項番4.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと

(その1)お店に訪れるお客様に心からのおもてなしをするとの思いをアルバイト全員で共有したいと思い、仕事の開始前に、アルバイト全員がお互い顔を見合わせて、笑顔と印象のよい挨拶の練習に励み、全員の気持ちを合わせることに努めました。

(その2)また、お客様に特別感を味わっていただきたいとの思いから、ホール係を担当したときは、お客様のテーブルやお客様の表情をしっかりと観察して、次に何を注文されるかお客様のご要望を予測した上で、一歩先の接客に励みました。

 

項番5.結果

その結果、私たちアルバイトがかかわったお客様から「居心地の良いお店だね、また来るよ」との言葉をいただき、半月後にはリピーターのお客様を獲得することができました。

 

項番6.得たこと

(その1)この経験から私は、目標達成に向けて創意工夫を凝らし粘り強く取り組んでいく行動力を養いました。

(または)

(その2)この経験から私は、接客をする上でお客様視点を貫き、お客様の一歩先を見越した対応をとることの大切さを学びました。

 

 

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