簡単に作れる自己PRの作成方法(3)

公開日:2021年10月27日

自己PRの文章構成例から、実際に文章を作成していくための手順について。

 

前回は、自己PRの文章構成例について紹介しました。

今回は、そうした文章構成例から、自己PRを作成するための具体的な手順について分かりやすく解説します。

前回の自己PRの文章構成例の記事を参照しながらご覧ください。

 

自己PRは、以下の流れで作成していきます。

 

自己PRの作成手順

①大学時代、高校時代のことを振り返り、自己PRのテーマを見つけます。

②①で見つけたテーマの中で、自分なりに取り組んだエピソードを選びます。

③②のエピソードを、文章構成例の項番2~6までを項目別に整理し、箇条書きにします。

④③で箇条書きにした文章構成例の項番2~6を長めの文章にしていきます。

⑤④で書き上げた文章内容から、その内容にふさわしい強み(能力)を考え、文章構成例の項番1と7の表現を決めます。

⑥⑤までで作成した長めの文章をESの設問に合わせた文字数まで削ると共に校正して完成させます。

 

以下に補足をします。

 

作成手順の①②から、自己PRのテーマとエピソードを見つけます。

 

これまでの人生経験の中から、目標を置き、その目標達成のために自分なりに努力・工夫・頑張ったことを振り返ります。

その当時は、目標を置くことまでには至らないものの、少しでも、現在の状況を良くする(改善する)ために、取り組んだことがあれば、自己PRのテーマになります。

 

文章構成例の項番3「課題」として、当初、上手くいってなかったことはなかったか、アルバイトの例でいうと、自分自身の課題、お店自体の課題、従業員同士による課題などを振り返り、課題をひとつ取り上げます。

そうした課題を少しでも、改善するために、自分なりに(又はチームとして)取り組んだことをエピソードとしていきます。

 

作成手順③は、②で決めたエピソードを、文章構成例の項番2~6までの内容を箇条書きに整理していきます。

項番2~6までを、前回紹介した自己PRの例文から箇条書きにしていくと次のようになります。イメージしてみてください。

2.テーマ  飲食店のアルバイト

3.課題   リピーターのお客様が獲得できない

4.目標   一日一組以上のリピーターを獲得すること

5.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと

5-1 行動   笑顔で挨拶の練習に何度も励んだ

5-1 理由   お客様に心からのおもてなしをするとの思いを全員で共有するため

5-2 行動   積極的な接客に努めた

5-2 理由   お客様に特別感を味わってもらうため

6.結果   目標通り、一日一組以上のリピーターのお客様を獲得できた

 

文章構成例の項番1「結論」と7「しめ」は、箇条書きの対象にはしません。項番2~6の内容が固まるまでは、まだどのような強みになるかわからないからです。

 

最初から項番1や7の強み(能力)を決めてしまうと、それを立証するエピソードとなる項番2~6の内容が、その強みを念頭にした限定的な内容になりがちとなり、2~6で書く内容が窮屈になるからです。そのため、項番1と7の強みは、項番2~6を文章化した後に考えます。

 

作成手順④では、③で箇条書きにした項番2~6を文章にしていきます。

最初は文字数を気にしないで、長めのものを作成してください。

読み手がイメージしやすいよう事実状況を詳しく書いていきます。

飲食店のアルバイトを例にすると、飲食店の種別や規模(座席数)、お店での自分の担当等、最初は詳しく書いていきます。

最終的には、ESの文字制限のため削られることになりますが、面接対策にもなるので、当時を振り返る上でも、長めに書いていきます。

また、事実状況を詳しく書くことと併せて、その目標を置いた理由やどのような自分の考え(理由)から、その目標達成に向け、努力・工夫・頑張ったか、理由を具体的に書いていきます。

 

作成手順⑤では、作成した④の内容から、その経験で養われた強み(能力)は何かを考えていきます。

文章構成例の項番5の内容が抽象的だったり、書きぶりが弱かったりすると、項番1と7で書くべき強み(能力)がはっきりせず、または、ずれたような感じになります。

その場合は、項番5を今一度振り返り、詳しく書き足していきます。

強み(能力)が見つかれば、文章構成例の項番1と7の表現を決めていきます。

 

作成手順⑥では、長い文章をESの設問の制限文字数に合わせて削っていき、その後、文章を校正し完成させます。

 

長めの文章の自己PRが作成できたら、「エアラインESを作成するための工夫(3)」で解説した長い文章を短くしていく方法を参考にしながら、ESの設問の制限文字内に収めていきます。

 

そして、最後に、文章校正も含めた最終確認をしていきます。

最終確認では、主に以下をみていきます。

 

最終確認のポイント

①作成した文章から、採用側の設問の意図が読み取れますか。

②文章構成について、話しの内容が急に飛んだり、行ったり来たりしていませんか。

③具体的にわかりやすい表現で書けていますか。

④専門用語は表現を工夫するなどわかりやすいですか。

⑤ネガティブさやマイナスに映るような表現はありませんか。あれば削るか、マイナスに映らない表現に入れ替えます。

⑥誤字や脱字はありませんか。

⑦「です・ます調」など、表記は統一されていますか。

⑧設問の制限文字数に入っていますか。もしくは、設問の制限文字数の9割以上書けていますか。

 

いかがでしたでしょうか。自己PRの作成方法について、3回に分けて解説してきました。自己PRの作成等、ご質問がありましたら、お気軽にお問合せフォームからお問合せください。

 

次回からは、ガクチカ(学生時代に力を注いだこと)の作成方法を取り上げます。

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