簡単に作れる自己PRの作成方法(1)

公開日:2021年10月21日

自己PRに盛り込む「エピソード」を決める上でのポイントとは。

 

今回から、簡単な自己PRの作成方法について、分かりやすく解説します。

自己PRは、読み手である採用担当者に対して、面接選考で会って話をしてみたいと思わせるだけの自分をアピールしていくためのものですが、アピールするものとしては、自分の「強み(能力)」が、一般的です。

この自分の「強み(能力)」は、生まれながらに備わっていたものではありません。

生まれてから、これまでの20数年の人生経験(テーマ)の中で、その出来事(エピソード)から、その「強み(能力)」が養われたり、磨かれたりしてきたわけです。

そこで、自分の「強み(能力)」を立証するために、その強みを養った人生経験(テーマ)とそこでの出来事(エピソード)を自己PRに盛り込みます。

 

強みを養った人生経験(テーマ)を以下に挙げます。

・アルバイト

・部活動、サークル活動

・学外活動

・ボランティア活動

・海外留学(短期でも可)

・ゼミ活動

・習い事、趣味、スポーツ

・学業、資格取得

・その他、目標達成に向けて取り組んだこと、など

 

自己PRのテーマとエピソードを決めていく上で、そのポイントを解説します。

 

①1つのテーマの1つのエピソードとします。

前回の「エアラインESを作成するための工夫(3)」でもお話しした通り、ESごとの文字制限数の関係から、テーマやエピソードを複数書いてしまうと内容が薄まる傾向にあるため、1つのテーマの1つのエピソードに絞った方がよいです。

 

②珍しいテーマやエピソードをひねり出す必要はありません。

テーマやエピソードは、他の学生には真似ができない珍しい(レアな)ものをひねり出す必要はありません。

テーマやエピソードは、その希少度ではなく、自分がある目標を置き、その目標達成に向けて、自分なりに工夫・努力・頑張ったことがあるものをエピソードとして選んでください。

 

③大きな成果を挙げたテーマやエピソードとする必要もありません。

読み手である採用担当者は、取り組んだことによる結果や成果は大して重要視していません。

もちろん、取り組んだ結果、大きな成果を挙げたのであれば、それを書いていけばよいですが、大きな成果を挙げていなくても、テーマやエピソードとして構いません。

その意味からも、結果や成果は、ちょっとした「プラスの成果」で構いません。

 

④自己PRのテーマは、大学時代のことでなくても高校時代のことでも構いません。

高校や中学時代のことを自己PRのテーマとしてよいか聞かれることがあります。

私の考えは、ガクチカは、大学時代のことをテーマにするのが一般的ですが、自己PRのテーマは、以下の2つがクリアできれば、高校や中学時代のことでも問題ないです。

 

クリアすべき1つめは、ESに書いた内容を後に、面接選考で、面接官から詳しく、深く訊かれても答えることができるかどうかです。

当会のテキスト「エアライン面接対策」で詳述していますが、面接での質問にはパターンがあり、ESに書いた内容を具体的に詳しく訊かれることがあります。

好結果を残せたからと中学のことをテーマにして、どうにか文章にはしたが、記憶がほぼ薄れていて、記入内容以上の詳細について答えられないとすると面接選考で大変苦戦します。

記憶に明るく、詳しく訊かれても問題なければ、高校や中学時代のことでも大丈夫です。

 

クリアすべき2つめは、現在その強みはどうなっているかを示せるかです。

採用側の視点で考えると、例えば、高校時代の部活動で、ある「強み(能力)」を養ったとした場合、当時から3年経つ今では、その強みはどうなってしまったかが気になります。

そこで、面接選考で、面接官から訊かれてもいいように準備をするとよいでしょう。

例えば、「高校の部活動で養った私の○○○との強みは、大学での△△△を通じて、より磨きをかけています。」といったように答えられるようにしておけば、大丈夫です。

 

エアラインの応募者から、応募企業ごとに自己PRの内容を変えるべきかとの質問を受けることがありますが、基本的には、企業によって内容を変える必要はありません。

ただし、応募する企業が求める人材の枠から、自分が準備した自己PRの「強み(能力)」が枠外ではないことを確認しておく必要はあります。

 

次回は、自己PRの採用側の「設問の意図」と自己PRの「文章構成例」について取り上げます。

© 2020 新宿エアライン就活研究会

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