エアラインESを作成するための工夫(2)
公開日:2021年10月15日
採用側に伝わりやすい文章構成と文章作成のポイントとは。
ESの読み手である企業の採用担当にとってイメージしやすい分かりやすい文章を作成するには、文章構成を意識して文章の流れをスムーズにしていく必要があります。
ESの文章構成
ESの文章構成の冒頭は、「結論」からです。
設問の表現をそのままオウム返しにするような感じで書きはじめます。
例えば、『あなたがANAの客室乗務職を志望する理由を記入してください』との設問の場合は、『私が貴社の客室乗務職を志望する理由は、○○○です』と「結論」から書き始めます。
冒頭を「結論」から始める理由は、そうでないと、読み手は、「設問の結論は何だろう?」とボンヤリしたまま読み進めることになり、文章の内容が、ス~ッと頭の中に入ってきません。
また、ANACAのESのように、各設問200字以内と少ない文字数で書かせる設問の場合等、端的に作成するものほど、特に、冒頭の「結論」から書けているかが重要になります。
冒頭の「結論」に続く、基本的な文章構成は、以下の4パターンです。
①結論 → 結論の理由
②結論 → 結論の詳細
③結論 → 結論を立証するエピソード
④結論 → 結論の理由 → 結論の詳細
以下に、文章構成別の具体例を紹介します。
①「結論 → 結論の理由」の文章構成
設問『あなたを動物にたとえると何ですか?』
回答『私を動物にたとえると「秋田犬」であると思います。その理由はよく友人から「誠実な」人だねと言われることが多く、「誠実な」動物から忠犬ハチ公が浮かび「秋田犬」だと思いました。』
②「結論 → 結論の詳細」の文章構成
設問『あなたの趣味を教えてください。』
回答『私の趣味は、「ウォーキング」です。「ウォーキング」は、週に4回、早朝1時間ほど歩いています。その日の天気や気分に応じて4つあるルートの中から1つを選びます。早朝歩くと、気持ちがリフレッシュして、今日も一日頑張ろうと前向きな気持ちになります。』
③「結論 → 結論を立証するエピソード」の文章構成
設問『自己PRをしてください。』
回答『私の強みは、粘り強さです。それは、飲食店でのアルバイトで養いました・・・』
文章構成と併せて文章を読みやすくするには、文章構成間のつながりから「文章全体の流れ」を意識します。Aという話をしている途中で、唐突に、Bに話が飛ぶと、読み手に不親切に映ります。
文章作成のポイント
読み手に分かりやすい文章内容にしていくための、文章作成のポイントを以下にまとめます。
①冒頭は、「結論」から書く。
②文章構成や構成間のつながりなど、文章の全体の流れを分かりやすくする。
③抽象的な表現は避けて、読み手がイメージしやすい具体的な表現を使う。
いかがでしたでしょうか。
次回は、ESを作成していくための具体的な工夫や方法の第3弾を紹介します。