通過する応募書類を作成するには(3)

公開日:2021年10月6日

ESの自己PRなどのエピソードは、深掘りされても答えられるものにする。

 

今回は通過する応募書類を作成するためのポイントの第3弾です。

 

面接選考での質問を念頭に入れたESの作成

 

エアラインの採用担当は、応募者から届いたESの内容から、エアライン企業の社員として求められる資質を備えているかを見ようとしていますが、ESに記入する内容は、採用側が、「お会いして話を聞いてみたい人。」と思わせるものであればよく、採用側にとって100点満点のESを作り上げなければ、書類選考に通過しないわけではありません。

 

エアラインの内定を獲得するには、書類選考通過後に数回実施される面接選考に通る必要があります。

そのため、ESの作成で大切なことは、書類選考の通過のみを考えるのではなく、面接選考で、ESの内容について、詳細を深堀されてもいいようなテーマで作成していく必要があります。

 

特に、自己PRのようなエピソードを交えるものは、自分が実際に体験したことや自分が感じたこと、思ったことをテーマにしていきます。

面接官は、面接選考において、就活生の思いや考えといった内面を問う質問をして、その就活生の本来の人間性や人間力を捉えて評価しようとします。そうした質問に回答できるようにするためにも、作り話や他人による文章をそのまま引用してしまうと面接選考で大変苦戦します。

自己PRで書く内容は、目標を置いて、その達成に向けて、自分なりに工夫・努力・頑張ったことをテーマに作成していくとよいです。

 

自己PRのエピソードは高校でのことでもよいか

 

自己PRを作成する際、新卒での就活生から、自己PRのエピソードは、大学時代のもの(既卒応募の社会人の場合は、社会人でのもの)にしないといけないかとの質問をよく受けます。

 

私は、ガクチカ(学生時代に力を注いだこと)は、大学時代のことをテーマにするのが一般的ですが、自己PRのテーマは、以下の2点がクリアできれば、高校時代のことや、状況によっては、中学時代のことでも問題ないです。

 

そのクリアすべき1つめは、これまで述べてきた通り、ESに書いた内容について、面接選考で、面接官から詳しく深く訊かれても答えることができるかです。

私が提供する「面接対策」のテキストでも詳述していますが、面接選考での質問にはパターンがあり、ESに書いた内容を具体的に詳しく訊かれることが多いです。

好成績を残せたからと中学時代のことをテーマにしてどうにか文章にはしたが、中学当時の記憶は薄れていて、記入内容以上の詳細について答えられないとした場合、面接選考で大変苦戦します。

いまでも記憶に明るく、詳しく訊かれても問題なければ、高校や中学時代のことでも大丈夫です。

 

クリアすべき2つめは、現在その強みはどうなっているかを示せるかです。

採用側の視点で考えると、例えば、高校時代の部活動である強みを養ったとした場合、当時から数年以上経過した今では、その強みはどうなってしまったかが気になります。

 

そこで、面接選考で面接官から訊かれてもいいように準備をします。

例えば、「高校の部活動で養った私の○○○との強みは、大学での△△を通じて、より磨きをかけています。」といったように答えられるようにしておけば大丈夫です。

 

自己PRについては、そのほか、就活生から、応募企業ごとに自己PRの内容を変えるべきかとの質問も受けます。

 

基本的には、企業によって内容を変える必要はありません。

但し、応募する企業が求める人財の範疇から、自分が準備した自己PRの強み(能力)が、その枠から、外れていないことを確認しておく必要があります。

 

次回も、引き続き文章作成のポイントについてお話をします。

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