通過する応募書類を作成するには(1)

公開日:2021年10月4日

採用側の「設問の意図」を捉えた上で作成をする。

 

エアラインの応募をはじめ、就活の応募書類を通過させていくには、文章作成のポイントをきちんと押さえた上で作成していく必要があります。

 

今回はそのポイントの中でも、極めて重要な、採用側の「設問の意図」を捉えることについてお話しします。

 

採用側の「設問の意図」

 

ESの各設問には、設問ごとに、その設問に対する採用側の意図、すなわち、採用側の「設問の意図」があります。

 

採用側の「設問の意図」とは、そのESの設問で、応募者が回答した内容から、採用側がその応募者の何を知りたいのか、何をみているかをいいます。

 

ANACAの2021年新卒採用ESの設問2に『あなたが心を動かされた出来事を教えてください。』という設問がありました。

この設問の採用側の意図は、何でしょうか?

 

「心を動かされた」を「感動した」とわかりやすい表現にすると、「心を動かされた出来事」とは、自分の考え方に影響を与えるほど感動をした出来事となります。

 

そうすると、採用側は、この設問から、その応募者がもつ「価値観」やサービスがテーマであるならば「サービスマインド」のいずれかが見たく、応募者が、ESに記述したテーマや内容によって、どちらかが分かります。

 

よって、採用側の「設問の意図」は、応募者の「価値観」または「サービスマインド」について知りたいということになります。

 

エアラインのESや面接選考での「設問(質問)の意図」を私は、15種類に分類をしました。

この「価値観」や「サービスマインド」は、その15のうちの1つです。

 

ESの各設問に対して、何を書いていくかを考える場合には、まず、採用側の「設問の意図」は何かを捉えて作成していけば、応募者が設問で答えた内容と採用側の意図とがずれなくなり、採用側が、応募者の評価をしやすくなります。

 

客室乗務職の場合、採用側は、これまで年に1万通以上のESに目を通します。

採用側が、ESの何を見て評価しているかというと、その企業らしさを表すキーワードが回答に入っているかというよりは、その設問の回答内容が、分かりやすく読みやすいか、内容の大枠が設問の意図とずれていないかで判断しています。

そうしたことからも、採用側の「設問の意図」をしっかりと捉えた上で作成していく必要があります。

 

私のマンツーマン・個人レッスンでは、この15の設問の意図を1つ1つ丁寧に説明しながら、その設問の意図に応じて、何をテーマにどのような内容で文章を作成していくか一緒に話し合い、ESの回答を考えています。

 

いかがでしたでしょうか。

他にもいろいろと、ESの設問に対する文章作成のポイントがあります。

 

次回から数回にわたり、就活の応募書類を通過させるための文章作成のポイントについてお話をします。

© 2020 新宿エアライン就活研究会

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