エアライン面接選考での回答の導き出し方
公開日:2023年6月8日
エアライン面接での質問に回答していくための頭の働かせ方
6月を過ぎ、CAやグランドスタッフ(以下GS)の面接選考が本格化してきました。
今回は、エアライン面接選考で面接官からの質問に対してどのように回答を導き出していくか、その回答までの頭の働かせ方について取り上げます。
こうした頭の働かせ方を理解した上で模擬面接とフィードバックを数多く繰り返し、頭の中の回答の引出しを増やすと共に整理していきます。
まず、CA・GSの面接選考の特徴からです。
エアラインの面接選考では、グループ面接と個人面接とがありますが、面接の所要時間は、一般的にグループ面接は受験者数×10分、例えば、受験者が2名の場合は面接会場の入退室を含めておよそ20分、3名の場合は30分、個人面接の場合は15分程度です。
そうした所要時間からみたエアライン面接選考での質問数は、グループ面接では6問前後です。
グループ面接では、メインの質問による一往復のやりとりをするのが一般的ですが、面接官によっては、ひとつのメインの質問の回答を受けて二往復以上のやりとりをすることもあり、その場合は時間の関係でメインの質問がその分少なくなります。
15分の個人面接では、10~12問程度の質問があります。メインの質問からの受験者の回答を受けて、その回答内容から、さらに話を拡げたり、内面を問うような質問をしたりしてきます。
それでは、こうしたCA・GSの面接選考での質問に回答するには、どのような頭の働かせ方をしたらよいでしょうか。
まず、面接官からの「質問の内容」を正確に受け止めます。そして、その質問をする面接官の「質問の意図」を捉えます。
「質問の意図」とは、その質問をする面接官の意図(理由)のことで、その質問の回答内容から面接官が知りたい「その受験者に関すること」をいいます。「その受験者に関すること」とは、例えば、受験者の能力・性格・興味・価値観・意欲など「質問の内容」によって「質問の意図」は変わってきます。
ここで大切なことは、「質問の内容」だけを捉えるのではないということです。「質問の内容」だけでは、回答内容がずれてしまったり、不十分となったりすることがあるからです。
例えば、面接官から「これまでの挫折経験とそれを乗り越えた方法を教えてください。」という質問がきたとします。
「質問の内容」から、①自分の挫折経験とそのときどう感じたか。②それを乗り越えるためにどう考えて、どのような方法で乗り越えたか。といった構成で回答をしていく人が多いと思います。
面接官の「質問の意図」まで捉えることができると、この構成に続けて、③この挫折経験を乗り越えた結果、何を得たか。④その経験を通じて得たことが、CA・GSでどのように活かすことができるか。まで、回答する必要があることに気づき、過不足なく回答ができると共に、回答のしめの内容がピタッときまります。
「質問の意図」を捉える際は、面接選考でのそれまでの「質問・回答の流れ」まで捉えていく必要があります。同じ質問内容でも、「質問・回答の流れ」に応じて、どの場面でその質問が来るかによって、「質問の意図」が変わってくる場合があります。
例えば、「今後、あなたが挑戦したいことを教えてください。」という質問がきたとき、この「質問の意図」を捉えるには、この質問の前までの「質問・回答の流れ」から判断していきます。
その前の質問が、CA・GSに関する質疑応答に関する「質問・回答の流れ」であったときは、「CA・GSとして何に挑戦したいか。」という「質問の意図」である可能性が高く、前の質問が、学生生活に関する質疑応答に関する「質問・回答の流れ」のときは、「入社するまでに挑戦したいこと。」との「質問の意図」と捉えていきます。
「あなたにとってJAPANクオリティとは何ですか。」といった唐突さを感じる抽象的な質問がくる場合も、実はその直前の「質問・回答の流れ」の中にヒントがあることがほとんどです。
以上から、「質問・回答の流れ」を意識しながら、面接官から質問がきたら、「質問の内容」を受け止めると共に、その「質問の意図」も捉えることで、その質問に対する回答内容がずれなくなるばかりか、過不足なく回答ができるようになります。
面接官から質問がきたときの頭の働かせ方は、以下の流れです。
①ここまでの「質問・回答の流れ」を意識する。
②「質問の内容」を正しく受け止め、その「質問の意図」を捉える。
③「質問の意図」ごとに準備している頭の中にある「引出し」を選ぶ。
④「引出し」の中の「回答のテーマ」と「文章構成」を用いて、回答していく。
上記①~③の流れで、質問に回答するための「引出し」選びは、慣れてくると1~2秒程度でできるようになります。
そして、回答する際は、まず、その質問に対する「結論」から、面接官からの「質問の内容」をオウム返しするように「結論」の主語にしていきます。
例えば、「イベントリスクの高い航空業界を志望する理由を教えてください。」との質問の場合、「質問の内容」をオウム返しにして「結論」の主語として、「イベントリスクの高い航空業界を私が志望する理由は・・・・です。」と「結論」から回答していき、「その理由は・・・・だからです。」と、その「結論」の「理由」を回答していきます。
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