【JALスカイ】2023年新卒採用を振り返って(2)

公開日:2022年6月28日

エントリーシートの作成

 

今回は、JALスカイ2023年新卒採用で出題されたエントリーシート(ES)の作成方法を取り上げます。

 

採用側が、ESの回答内容から何をみて評価しているかというと、その企業向けの特長(キーワード)が回答内に入っているかなどではなく、①採用側の「設問の意図」を正確に捉え、回答内容の大枠が設問とずれていないか、②読み手にとって読みやすい「文章構成」であり、分かりやすい内容や表現であるか、から判断しています。

 

エアラインESの作成について詳しく知りたい方や、ESの作成方法にご興味のある方は、弊会が無償で提供している「エアラインES対策<作成編>」(PDFファイル形式のテキスト)でご確認ください。

 

採用側の「設問の意図」(採用側が受験者を評価する上で回答内容から知りたいこと)と、読みやすい「文章構成」を設問ごとに検討していきます。

 

設問1

JALスカイのメインベースコースを志望する理由を教えてください。(300字程度)

 

設問の意図は、グランドスタッフ(GS)の職種理解や企業研究ができているか、また、入社意欲をみています。

 

文章構成(例)は、①なぜGSか、②その中でもなぜJALスカイか、③JALスカイの社員としてどのように貢献していけるか、と3つの流れで作成していきます。

 

設問2

これまで苦労して乗り越えたことはありますか。

それを乗り越えるために、あなたはどのようなことをしましたか。(250字程度)

 

設問の意図は、苦労したことを乗り越えたことから何を得たか(強みを養った・学びを得た)、その経験から得たものがJALスカイの社員としてどう活かせるかです。

 

文章構成(例)は、①苦労したこと(課題)、②その苦労したこと(課題)を乗り越えるために目標を掲げ、その目標達成に向けどう取り組んだか、③その結果どうなったか、④この経験から何を得たか(強みを養った・学びを得た)と、4つの流れで作成していきます。

 

設問3

JALスカイで実現したいことを教えてください。

また、それを実現するために必要だと思うことを教えてください。(300字程度)

 

設問の意図は、JALスカイの社員としてどう貢献していきたいか、具体的な目標やそのための行動がイメージできているかをみています。

 

文章構成(例)は、①JALスカイで実現したいこと、②そう考える理由、③その実現のために何が必要か、④JALスカイの社員として具体的に何をし、どう貢献していけるかと、4つの流れで作成していきます。

 

設問4

貼付したスナップ写真について説明してください。(125字程度)

 

設問の意図は、接客向き、GS向きの人財かどうかをみています。

そこで、貼付する写真は、接客向きの明るい表情で、GS向きの元気さが伝わる笑顔が魅力的な1人で映っている写真とします。

適当な写真がないようであれば、お気に入りの場所(屋外)などで新たに撮るとよいです。

 

文章構成(例)は、①どのような場面の写真で、この写真を選んだ理由、②写真の簡単な説明、③自分の人柄などをアピールする内容と3つの流れで作成していきます。

 

設問5

スポーツ・趣味・特技(3行)

 

設問の意図は、人間性(タイプ・興味)で、多面的に自分をアピールできるよう内容を工夫します。

 

スポーツ、趣味、特技のすべてを、1行ずつで作成します。

 

設問6

自由記述(300字程度)

 

自由記述のテーマは自由ですが、5つのほかの設問でアピールできなかったもの、または、さらにアピールしていきたい自分をテーマにしていきます。

 

設問の意図は、テーマにもよりますが、JALスカイで貢献できる強み・能力・サービスマインドや、JALスカイで活躍したいとの入社意欲が伝わるものなどをテーマにしていきます。

 

文章構成もテーマによりますが、読み手である採用側が読みやすいよう①結論、エピソードを交える場合は、②その結論を立証するエピソード、③そのエピソードの経験から自分がJALスカイでどう貢献できるかと3つの流れで作成していきます。

 

作成していく際のポイントは、その後の面接対策にもなるので、作成当初は、設問ごとの文字数にしばられず、長めの文章を作成していくことです。

 

「文章構成」を念頭に、読み手がイメージしやすいよう具体的に詳しく分かりやすい内容にしていくことを意識し、そして「自分の考えや思い」も盛り込んでいきます。

 

できあがった長めの文章から、「設問の意図」を読み手に伝えていくために残すべき「メイン情報」と、あると分かりやすいが「設問の意図」と直接的には関係のない「サブ情報」とに文章や表現を仕分け、「サブ情報」を削ることで、徐々に設問の文字数に合わせていきます。

 

JALスカイのESは、手書きです。

 

そこで、例えば、Wordの1行の文字数をJALスカイの回答枠の文字数50字に設定して、作成した長めの文章から、設問1であれば、最終的に6行に収まるように削除していきます。

 

そうしてまずWordで完成させ、その完成物を見ながら、そのまま転記するようにESの本紙に書き写していくと、文字の大きさが一定した見栄えの良いものができあがります。

 

次回は、ANAエアポートサービスの2023年新卒採用に関して取り上げます。

 

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