【CA・グランドスタッフのガクチカ】添削事例・サークル活動編
公開日:2023年11月19日
添削事例:サークル活動編
客室乗務員やグランドスタッフのES(エントリーシート)のガクチカの書き方をわかりやすく紹介します。
ガクチカの添削前と添削後の例文から、採用側視点に立ったガクチカの添削事例をご覧いただきます。
弊会のエアライン講座で、実際にガクチカをどのように添削しているか、具体的にご紹介します。
今回のテーマは、サークル活動です。
目次
1.添削前のガクチカ
2.採用側の評価ポイント
3.添削事例
4.修正が望ましい箇所
5.添削後のガクチカ
6.ご案内
1.添削前のガクチカ
設問「学生時代に最も力を入れて取り組んだこととその経験から何を得たか。」(300文字)
サークル活動(添削前)
私は、3年間所属した大学のダンスサークル活動に力を注ぎました。
サークルでは、選抜メンバーとなり、大学祭のコンテストで入賞することを目標としました。
毎日稽古場で2時間以上踊り込み、連続ターンを繰り返す厳しい練習を繰り返しました。
また、私はリーダーとしてチーム一丸となるための工夫を凝らした振り付けを考案しメンバーに貢献しました。
その結果、コンテストで入賞することができた時はメンバー全員で喜びを分かち合いました。
この経験を通じて私は、努力することの大切さとチームを一つにまとめ上げる力を身につけました。(250文字)
2.採用側の評価ポイント
採用側が、ESの何を見て評価しているかというと、その企業向けのキーワードが回答内に入っているかではなく、以下の3点です。
ESの評価ポイント
(1)採用側の設問の意図を理解し回答内容が設問とずれていないか。
(2)採用側が読みやすい文章構成か。
(3)採用側がイメージしやすく心に響く内容や表現か。
ESの作成で大切なことは、「自分視点」ではなく「採用側視点」に立つことです
それでは、この3点から、添削前のガクチカをみていきます。
3.添削事例
(1)採用側の設問の意図を理解し回答内容が設問とずれていないか。
作成内容から、ガクチカの「採用側の設問の意図」が読み取れるか確認します。
ガクチカの「採用側の設問の意図」
①大学時代に何に(どのようなテーマに)熱中したか。
②その目標達成に向けて、どのように取り組んだか。
③その取り組んだ結果、何を得たか。
④その経験で得たものは、企業で貢献できる程度のものか。
①大学時代に何に(どのようなテーマに)熱中したか。
⇒ダンスサークル活動で、大学祭でのコンテスト入賞。
②その目標達成に向けて、どのように取り組んだか。
⇒入賞に向けて厳しい練習に取り組んだ。また、チーム一丸となる振り付けを考案した。
③その取り組んだ結果、何を得たか。
⇒努力することの大切さとチームをまとめあげる力を身につけた。
④その経験で得たものは、企業で貢献できる程度のものか。
⇒取り組んだ内容の書きぶりが弱く、企業で貢献できる程度のものかわからない。
以上から、「採用側の設問の意図」①~③は盛り込まれていますが、④は書きぶりが足りないです。
(2)採用側が読みやすい文章構成か。
ガクチカの文章構成に沿っているか確認します。
ガクチカの文章構成
項番1.力を注いだこと
項番2.課題
項番3.目標
項番4.目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと
項番5.結果
項番6.得たこと(強み・学び)
添削前のガクチカの文章構成は、「力を注いだこと」→「目標」→「目標達成に向け努力・工夫したこと」→「結果」→「得た学び・強み」と、読みやすい構成で書けています。
(3)採用側がイメージしやすく心に響く内容や表現か。
採用側が特にしっかりと読みたい「目標達成に向けて努力・工夫・頑張ったこと」が、どうしてそうしたことに取り組もうとしたのか、「自分の考えや思い」が盛り込まれているかをみます。
すると、取り組んだ内容や状況は書けていますが、そうしたことに取り組んだ「自分の考えや思い」までは書かれていないので追記します。
設問の300文字に対して250文字と、まだ50文字程度追記ができます。
そこで、採用側にとって、より内容がイメージできるよう抽象的な表現は具体化するなど、表現の入れ替えや追記をしていきます。
4.修正が望ましい箇所
添削結果から内容や表現に修正を加えます。添削前のガクチカを一文一文確認していきます。
①「私は、3年間所属した大学のダンスサークル活動に力を注ぎました。」
⇒「ダンス」のジャンルを追記すると採用側がイメージしやすくなります。
②「サークルでは、選抜メンバーとなり、大学祭のコンテストで入賞することを目標としました。」
⇒採用側がイメージしやすいよう何名の選抜メンバーで入賞を目指したか追記します。
③「毎日稽古場で2時間以上踊り込み、連続ターンを繰り返す厳しい練習を繰り返しました。」
⇒「目標達成に向け努力・工夫・頑張ったこと」は、詳しくしっかりと書いていきたいです。厳しい練習であった臨場感が、より読み手に伝わる表現にしていきます。
⇒文末の表現は、「努めました、工夫しました、励みました」にすると、努力・工夫・頑張った内容になります。
④「また、私はリーダーとしてチーム一丸となるための工夫を凝らした振り付けを考案しメンバーに貢献しました。」
⇒どんな「自分の考えや思い」から、どのような振り付けの工夫をしたか詳しく書きます。
⑤「その結果、コンテストで入賞することができた時はメンバー全員で喜びを分かち合いました。」
⇒コンテストに入賞できた要因(努力・工夫・頑張りから向上した成果)を追記します。
⇒入賞したときのことを思い起こし、さらに読み手の心に響く表現に工夫します。
⑥「この経験を通じて私は、努力することの大切さとチームを一つにまとめ上げる力を身につけました。」
⇒「努力することの大切さ」は、努力することが大切なのは当たり前なので表現を工夫します。
⇒「身につけた」という表現は「100%身につけた」と映り、言い過ぎのように感じます。「磨いた、養った」程度の表現にして、採用側にまだ伸び代があると思わせるようにします。
5.添削後のガクチカ
以上のアドバイスから完成させた添削後のガクチカを示します。赤字が修正した箇所です。添削前のガクチカと比較してみてください。
設問「学生時代に最も力を入れて取り組んだこととその経験から何を得たか。」(300文字)
サークル活動(添削後)
私が最も力を入れて取り組んだことはジャズダンスサークル活動です。
大学祭のコンテストでの入賞を目標に、選抜メンバー10名と毎日稽古場の鏡が熱気で曇るまで踊り込み、足の裏の豆が破けるほどターンに励みました。
また、リーダーとして振り付けを担当し、10名の個性が発揮できるようひとり一人の振り付けに想いを込め、全員のパフォーマンスが発揮できる滑らかさとダイナミックな動きのある振り付けの考案に努めました。
キレのあるダンスが高く評価され入賞が決まった瞬間、大粒の涙が溢れ仲間と抱き合い感動を噛みしめました。
この経験を通じて私は、目標達成に向けてひたむきに努力する姿勢とチームを一つにまとめ上げる力を養いました。(300文字)
6.ご案内
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